利用者の介護職へのハラスメント、どう対応?
ー厚労省が事例集を公表ー
介護サービスを担う職員に対する利用者・家族によるハラスメントについて、厚生労働省は8日に新たな事例集を公表した。【Joint編集部】
実際にどんなハラスメントが生じたのか、それが起きるまでの経緯はどうだったのか、具体的にどういう対応がとられたのか − 。そうしたことを詳しくまとめた内容だ。
厚労省は現場の関係者に対し、ハラスメントの未然防止や対策の実施に役立てて欲しいと要請。介護保険最新情報のVol.988で広く周知した。
介護現場にとってハラスメントは古くて新しい課題だ。職員に我慢を求めるケースも依然として少なくない一方で、認知症などでやむを得ないケースを除き、悪質な利用者・家族には然るべき対応を取ろうという空気が前より強まった。
厚労省もハラスメントを放置しない姿勢を明確に打ち出している。今年度の介護報酬改定では運営基準を厳格化。全サービスの事業者に対策の強化を促した経緯がある。
今回の事例集には全14ケースを掲載。ケースごとに「学びのポイント」を整理するなど、実用的で分かりやすい構成に仕上げている。
介護保険最新情報Vol.988では、既に公表済みの対策マニュアルや研修の手引きを改めて紹介。事例集と併せて参考にするよう呼びかけた。また、事業所の研修費などを補助する事業の活用も改めて要請した。
・介護現場におけるハラスメント対策マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/12305000/000532737.pdf
・管理者向け研修のための手引きPDF[3,482KB]PowerPoint[1,129KB] Word[2,307KB]
・職員向け研修のための手引きPDF[2,491KB]PowerPoint[1,095KB] Word[1,619KB]
職員向けチェックシート(様式A)PDF[251KB]Word[21KB]
職員向けチェックシート(様式B)PDF[259KB]Word[21KB]
相談シート PDF[303KB]Word[43KB]
・職員向け研修動画 介護現場におけるハラスメントに関する研修(YouTube)[23分36秒]